日々、思うこと、考えること。

子育て中に、考えてしまうあれこれ。結論の出ない、個人的で偏った見解の考察が主です。

どうしてセックスをはっきりと断れないのか。

※前回に引き続き、セックスに関する記事です。

 

我ながら矛盾しているなと思ったのだけれども、
上記のエントリーに以下のようなコメントを思わず残してしまった。

じゃあ、どうすればセックスしたくなるのか、前向きになれるのか、逆に聞きたい。食べる側の人間が、ジャイアンシチューを食べるために、好きなものを我慢してお腹を空かせるのって、なんか違うよなとも正直思う。

 

前回の記事の中で、「夫婦間のセックスに関して言えば、したくないほうが努力をするべきなのでは」と言うような趣旨の話を私はした。

 

 

話は変わるが、我が家は毎週「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」を予約録画している。

最近の娘達のお気に入りの回は数週間前に放送された「ジャイアンシチュー」の回だ。

基本設定として、ジャイアンは料理を振舞うことが大好き(自分では食べない)、センスが壊滅的になく、作る料理はどれもものすごく不味い。

この回は、ジャイアンにシチューを食べに来ないかと誘われることから話が始まる。

招待されたのは、のび太スネ夫そうしてしずかちゃんの三人。

三人は、最初は遠回しに断るのだけれども、ジャイアンの暴力をちらつかせながらの強引な誘いに根負けし、しぶしぶ誘いを受けることにする。そうして、「せめてお腹を空かせて行こう」と、それぞれ家に帰っていく。

そこで登場するのが、ドラえもんの秘密道具である、どんな料理でも美味しく食べれる「スーパーグルメスパイス」だ。このスパイスをシチューにかけることで、激マズのシチューを美味しく食べようというのだ。

もっとも、いつものことで、のび太はうっかり間違えて「七味唐辛子」を持って行ってしまい、不味いジャイアンシチューを食べる羽目になるのだけれども。

 

上の娘は「ジャイアンも自分でシチューを食べてみればいいのに」と、非常に不思議がっていた。

 

確かに、ジャイアンシチューを心底食べたくない人間に対して、「ジャイアンシチューを食べるためにお腹を空かせる」って、なんか間違った解決方法だよな、と私もちょっと思ってしまった。

 

もっとも、「ジャイアンシチュー=パートナーとのセックス」と言う例え事体が、非常に乱暴で、パートナーに対して失礼極まりなく、飛躍しすぎであるのかもしれないけれども。

 

 

上記のエントリーにこんな件がある。

週末になったら、とか仕事が暇になったら、とか、お腹痛いとか眠いとか、もうそんな理由が真実じゃないことはあなたのパートナーは気がついているはず。
臭いとかブサイクだからとか、下手だとか貧乳とか浮気してるでも風俗にハマってるでもなんでもいい。あーそっか、それなら仕方ないかと思える理由をあげてほしい。

それであなたから解放される決心ができる人もいると思うから。
大好きだよ、大事に思ってるよ。僕たち仲良しだよね。何も不満はないよ。でもセックスはしない。
好きなのにどうして傷つけるの?どうしてどうしてどうしてどうして。

 

「どうしてセックスをはっきりとことわれないのか。」

 

答えはパートナーから、

「傷つけたくないから」であり、

「不機嫌にさせたくないから」であり、

「別れを告げられたくないから」であり、

「浮気されたくないから」だ。

 

だから曖昧に、答えをはぐらかすし、条件がそろえば時に受け入れもする。

 

 

 

夫は私が、娘達の寝かしつけの際、寝落ちするから夫婦の時間がないという。

でも、自分だって稀にではあるけれども娘達を寝かしつけする際、結構な確率で寝落ちする。

私が起きていて、家事もひと段落して寛いでいても、自分の個人的な用事があればそれを優先する。

娘達が寝た後、私が優先順位の低い家事をしていても、決して手を出そうとはしない。

 

 

時折思うことがある。

自分を正当化させる材料をパートナーが持っているからこそ、成り立つ「曖昧さ」でもあるのかな、と。