ママは一人しかいない。
ちょっと気になるまとめを目にした。
沢山のコメントが並んでいるが、特別興味深いコメントあり、色々考えさせられた。
t-tanaka しつこいようだが繰り返す。母親一人による育児の弊害の一つ。普通に父親が育児に参加してたり,その他の大人が子供の世話をしてたら,母親が第二子の出産でしばらく不在になってもトラウマになったりしない。
母親は一人しかいない。
そうして、子供が二人以上いる場合、そのたった一人の母親の愛情を子供たちは奪い合う。そういうものだ、多くの人は思い込んでいる。
子供たちが母親の愛情を奪い合っているとき、身近な第三者はどうすることもできない、そう思い込んでいる。
気持ちはわからなくもない。
わからなくもないけれども、二人の子供から「私も」「私も」と言われると、正直困る。
都合よく同時進行できることばかりではない。夫や、両親など頼れる第三者がいない状況なら、仕方がないとあきらめもつく。
けれども、頼れる第三者が身近にいてもなお、二人の娘から同時にスキンシップを要求されたり頼まれごとをされて、困ることは多い。常にではない、けれども娘たちの要求が激しければ激しいほど、頼れる第三者はとたん沈黙の「傍観者」となる。
するとどうだろう。「困った」という気持ちは、やがて「イライラ」に変わっていく。
きっと私は心のどこかで、期待しているのだと思う。
自分が困っているときは、誰かが助けてくれるのではないか、と。
だから、助けてもらえないという事実にイライラしてしまうのだろう。
二人以上の兄弟がいるとき、上の子供の子供帰り対策に関するアドバイスでよく聞くのは「上の子供だけの時間を作りましょう」というものだ。
けれどもママは一人しかいない。ワンオペ育児中は特に、下の子供が寝ない限り、上の子供だけとの時間を作ることはできない。
夫や両親がいるときでもそうだ。彼らは一人でトイレに行けて、話が通じる上の娘の面倒を好んで見たがる。結果、ママである私が上の娘と二人だけの時間を持つチャンスは少なくなる。
けれども、不思議なことにこの手の話題の主語はなぜかいつもママの一人称だ。
ママは一人しかいないのに。