エビデンスのない「ふわったとした」もの。
すでに本分は削除され、コメントも非表示にされてしまったが、「乳幼児へのワクチン接種についての、批判的意見か綴られた記事」にたくさんのコメントが集まっている。
何を信じるか、は人それぞれである。
例え医学的エビデンスがあっても、専門家によって意見や手法の違いもある。
とは言え、専門知識のない私は、基本的に医師などの専門家の意見や言葉を、自分で調べることもせずそのままうのみにしてしまうタイプの人間だ。
もっとも、多少なりとも、自分で調べることもするにはする。が、ネットで仕入れた知識ゆえに、それこそエビデンスのない、非科学的な「民間療法」の域を出ない意見に遭遇し、飲み込まれてしまう可能性は否定できない。
そのリスクを考えると、自分で得た知識を過信するのもよくないのかな、と個人的には思っている。
とは言え、医者によって主張することが異なることも当然ある。
何を信じて、どう行動するのは、最終的には本人であり、親であり、時にパートナーなのだろう。
下の娘が一か月検診の頃、おへそにトラブルが見つかった際の話だ。
①かかりつけの小児科から
②近所の形成外科を紹介され、
③そこから小児外科医(有名らしい)のいる総合病院を紹介され、
④経過観察中にかかりつけの病院から(風邪の治療の際)指摘を受け別の形成外科を紹介され(当初通っていた病院は閉院してしまったため)、約一か月週3ぐらいのペースで通って完治した経験もある。
先日、夫からこんな話を聞いた。
夫の知人から成長ホルモンについて、何とも表現したがたい意見を聞かされたというのだ。
「成長ホルモンを打つと、体の成長のバランスがアンバランスになる(だから自分が親だったら、成長ホルモンは打たない)」
また聞きであるので、彼の言いたいことがイマイチよくわからないのだけれども。成長ホルモンについてのふわっとした否定的な意見と感情は十分伝わってきた。
私は成長ホルモンの投与を決める際、ネットの「個人の意見」はあまり参考にしなかった。
というか、今も検索したことがないので、もしかしたらネット上にはマイナスな「個人の意見」自体がそもそもないのかもしれない。
成長ホルモン投与を決めるにあたって、私が一番参考にしたのは担当医の話である。
そうして、申し訳程度に病院の待合室においてある製薬会社が発行する冊子や同じくネットで製薬会社のページを流し読みし、知識を補いはした。
冷静に考えると、医者と製薬会社に偏ったい意見を参考したことになるのかもしれない。
けれども、私はなにより専門家の意見を信じた。
世間には、エビデンスのない「ふわっとした」不確かなものが、思いのほか身近に転がっているものだ。
それがネットから第三者からの発信であれば冷静に対応できる。
けれども、身近な「パートナー」や「親」「義理の両親」「親戚」から、そんな「ふわっとした」ものがもたらされたら・・・・・・
距離をとる以外の方法で、キッパリをと断って、論理的に説明し、論破することができるだろうか・・・・・・
とちょっと考えてしまった。