服の染みが気になる私、気にならない娘。
上の娘は、小さなころから服にこだわりを持っている。
- へんてこな上下の組み合わせ(柄の上に柄を合わせる、下着用レギンスをズボンとして着用し、短めの丈のトップスと合わせる等々)のコーディネートを強行したり。
- TPOに合わない服装をしたり。
- お下がりの発表会用のドレスを普段着として(土日限定ではあるのだけれども)愛用したり。
- お気に入りの服をヘビーローテンションしたり。
- 穴が開いたり(私の裁縫技術的に、きれいに直せない。面倒くさいのもある)、染みがついていたり(洗っても取れない、お下がりなので同じ服は売ってない)する服を気にせず愛用していたり。
子供は子供で、「自分とは別の人格なのだから」と頭ではわかっていても、どうしても自分の価値基準が邪魔をしてしまい、一言、いやネチネチ言ってしまいたくなる。実際、私の虫の居所が悪いとネチネ言ってしまう。最低だ。
先輩ママに話を聞いてもらうと、帰って来る返事はたいてい、
「諦めてる」
「本人がそれでいいんだから、いいんだよ」
「友達から何か言われたら、その時にまた考えればいいんじゃない」
などといった、どっちつかずの、それでいて子供よりの優しい言葉が帰って来るばかりだ。
間違っても、
「汚れた服を着させるなんて、子供がかわいそうだよ!!」
とは言わない。
でも、どんなに私の周りを見回しても、
- 染みがついた服を着ていたり
- 穴が開いたままの服を着ていたり
- 同じ服をいつも着ていたり
- 変なコーディネートの服を着ていたり
する子は一人もいない。
皆、こぎれいな格好をいつもしている。だから、不安になる。
人の目が、ものすごく気になる。
きっと私自身が、「服の汚れに無頓着(と言うか、注意力散漫で気が付かない)であるがゆえに、人に指摘されて(途中で自分で気が付いて)恥をかく機会」が人より多いからこその悩みであり、こだわりなのだと思う。
私の中にすでに「服に染みがついている=恥ずかしい」との図式が出来上がっているのだ。
おまけに、私は食べこぼしが多く、よく服を汚す。娘達と一緒に食事をしているともっと服を汚す。
それでいて、注意力が散漫であるため、その汚れにしばらく気が付かない。
日々自分が恥ずかしい思いをしているからこそ、娘にも同じ思いをさせたくないという、優しさみたいな気持ちも正直あるのだ。
自分の主義主張を押し付けているだけではなく。
鈍感だから服を汚すのに、服の汚れには敏感なのだから、我ながらめんどくさいなぁとつくづく思う。
人は、子供の服の汚れにどこまで神経を使っているのだろうか??
矛盾しているのだが、上の娘も下の娘も、涎掛けや食事用エプロンを全力で嫌がる子だったので、食後の服は結構悲惨なことになっている。
最近では、朝食と夕食時は、パンツ一枚で食事をさせているぐらいだ。
慣れとは恐ろしいもので、食事のたびにいちいち着替えさせるのも面倒くさく思え、上の娘も小さな頃は服の染みやよだれの後はそのまま見て見ぬできるのだから不思だ。
どこかで、「幼児の服の汚れは許される」と思っているのだろう。
その一方で、「小学一年生の、幼稚園児の服の染みは許されない」と思っているだ。
結局、私の思い込みなのだ。
人の服について、とやかく言う人は確実にいる。
私の思い込みの根っこには、子供時代に友人に服装をとやかく言われた過去がある。
いじめや人間関係のもめごとに巻き込まれやすかった子供時代を過ごした私は、人の言動にとかく敏感だった。
その悪影響が今出ているだろう。
私は、娘には私のようになってほしくないと思っている。
だから、もし人に自分の服についてとやかく言われても
「私が着たいからきてるの!!なんか文句ある??」
ぐらい言える子であって欲しいとも思っている。
だから、娘の服装に私自身がとやかく言うのは辞めよう、と改めて強く思う。