「モンスターペアレンツ」はだから生まれるのかな、と思った話。
私は、基本学校や幼稚園の方針に意見をしない。
というか、意見を言いたいと思ったことがない。
良くも悪くも多少の学校側、幼稚園側の落ち度は笑って許せるからだ。
もっとも、大きなトラブルを経験していないからこそ言えるセリフなのでもあるけれども。
自分の性格上、何かあっても自分に非があるとも考えるので、大きなトラブルに発展しにくい、というのもあるのかもしれない。
さて、上の娘が入院するにあったって、担任の先生が色々と手を尽くしてくれた。
給食停止の提案(私はすっかり頭から抜けていた)から、休み中のプリントの準備。退院後は、休み時間を利用して進んだ分の授業の補修をしてくれるという。ありがたい限りだ。
でも、とふと思ったのだ。
これって、先生にすごい負担をかけているのではないか、と。
助かるな、ありがたいな、すごいな、でも申し訳ないな、と。
そんな話を、下の娘が通う幼稚園で小学校の先生をしているというママ友に何げなくしたところ。
「まぁ、先生によるからねぇ。みんながみんな、そこまでやってくれるわけじゃないよ」
とのことだった。
それはそうだ。
彼女は二児の母親だ。一方、担任の先生は既婚らしいが子供はまだいない。同じレベルの気遣いを保護者に求められたら、確かにきついだろう。
確かにその通りだ。
担任の先生の心遣いを「当たり前」と思ってはいけないのだ。
私はそうは思っていない、つもりだ。
でも一度、先生からの素晴らしい心遣いを経験してしまっている。
もし、今の学年で次に何かあったら。
もし、学年が上がって担任の先生が変わったら。
私は先生に一方的に「期待してしまう」かもしれない。
そうして、その期待が裏切られたら、怒りはしないだろうけれども、「落胆」はするかもしれない。
そんな「落胆」の気持ちや、先生間の対応の差(あって当たり前ではあるのだけれども)が「モンスターペアレント」を生み出すきっかけになるのかな、とふと思ってしまった出来事だった。