自分の中にある「らしさ」への括り。
下の娘が、最近「何か」と戦っている。と言うか、「何か」をやっつけている。
その「何か」は架空の敵であったり、私だったり、お姉ちゃん(上の娘)だったり、おじいちゃん(私の父)だったりする。不思議とパパ(夫)とは戦わないし、やっつけもしない。
ブロックで何かを作ったり、お絵描きをしている時、
「何を作ったの??」
「何を描いたの??」
と質問すると、毎回「仮面ライダージオウ!!」と返って来る。
ちなみに、下の娘は一度も「仮面ライダージオウ」をテレビで見たことはない。
下の娘今一番気の合う友達は、男の子の「Aちゃん」だ。ホールや運動場への移動の際のペアらしいのだが、よくケンカ?というか小競り合い??をする仲でもあるらしい。
女の友達とも遊ぶには遊ぶらしいが、おままごとには加わらず、もっぱらブロック遊びばかりしているようだ。
下の娘のクラスは、女の子と数が極端に少ない。それ故の影響もあるのかもしれないが、もともとの下の娘の性格や好き好きもあるのだろう。上の娘とは明らかに、遊びの傾向や、興味を示すものが違っていて面白い。
さて、下の娘から頻繁に「仮面ライダージオウ」なるワードを聞く私だが、下の娘に対して、
そんなに好きなら「仮面ライダージオウ」や、現在放映されている「仮面ライダー」を見せてあげよう!!
と思ったことが一度もない。
下の娘が「仮面ライダーを見たい!!」と言わないのもある。
そもそも、下の娘は「仮面ライダー」の何たるかを知らない。テレビ番組のキャラクターだとも知らないのだ。だから「仮面ライダーを見たい!!」とは言わない。
とは言え、これが下の娘が大好きな「アナと雪の女王」だと話は違う。
下の娘は「アナと雪の女王2」が映画で上映中であるのを知らない。ただ、最近頻繁にTVで流れているCMや組まれている特集でアナやエルサを見るたびに「エルさんアナだ!!」と叫ぶだけだ。
けれども、私は下娘に「アナと雪の女王2」を見せてあげたいな、と思っている。
それは、自分も興味があるからではある。
あるが、それだけではきっとないのでは、とちょっと思っている自分がいる。
下の娘は女の子だから「仮面ライダー」はナシで、「アナと雪の女王2」はアリだと思っているのではないだろうか??
そんな疑問が、最近日曜日の朝に頭にちらつく今日この頃の私だ。
娘達には「女の子らしさ」を本人の意思に反して強要したくないなぁとは思っていただけに、自分の中にある矛盾に気が付き、戸惑っている。