日々、思うこと、考えること。

子育て中に、考えてしまうあれこれ。結論の出ない、個人的で偏った見解の考察が主です。

兄の帰省とママ閉店。

一時期「ママ閉店」というワードが話題となった。

 

私の兄は、実家から新幹線の距離に住んでいる。既婚、共働きで子供(三歳の男の子)は一人。兄の妻である義姉はフルタイムで働いており、甥は幼稚園に通っている。

年に三回ほどの帰省(年末、年始、お盆、GWなど)にはそれこそ最初のほうは親子三人揃ってのものだったが、去年あたりから兄と甥だけというパターンや、途中から義姉が加わるというパターンも増えた。

兄の帰省の際は、私も兄の帰省に合わせて実家に顔を出している。(と言っても、ほぼ毎日顔を出してはいるのだけれども。夫の仕事が休みの日には極力顔を出さないようにしているため、あえてという意味で)

私自身が兄と甥に会いたいという理由もあるが、娘達に叔父さんや従妹と触れ合ってほしいという気持ちもあるのも事実だ。

 

最近、帰省の際パートナーを伴わず、実子と子供というパターンも増えているらしい。

義姉が兄の帰省伴わないに理由は、私にはわからない。兄が詳しい理由を話さないからだ。そうして、私も両親もその理由を聞かない。それ故、私も両親もその理由を知らない。

仕事なのか、所用なのか、リフレッシュなのか。理由はどうであれ、それなりの必要性があって、兄は息子と二人だけの帰省を選んだのであろう。

 

兄夫婦は共働きだ。とは言え、子供と接する時間はやはり母親のほうが長いのだろう。ホームシック故なのだろう。兄の帰省中、甥がしきりに「家に帰りたい」「おじいちゃん嫌いだ」「おばあちゃんあっち行って」と言っていたのが、とても印象的だった。ママが恋しいのだろうなぁ、と見ている私も胸が痛んだ。

 

けれども、見方を変えるとどうだろう。

私は義姉に対する同情、のような複雑な感情を同時に抱いた。もちろん、決して批判する気持ちは微塵もない。

ただ、ただ「たいへんだなぁ」と。

息子がこんな様子だったと聞かされたら、落ち着いて仕事なり、用事なり、リフレッシュなりできないよなぁと思ってしまったからだ。おそらく兄が何か言わずとも、息子の様子で何かしら感じるだろうから。

 

「ママ閉店」しなければ、仕事や用事に集中したり、心身ともにリフレッシュできないことはないのだろう。ないのだろうけれども、私にはそれができない。どうしても気になってしまう。物理的に距離が離れていても、娘が「泣いていたよ」とか「愚図っていたよ」なんて話を聞いてしまうと、心がそわそわしてしまうからだ。

 

「ママ閉店」への道は遠い。

「ママ閉店」が難しいのは、ママがパパより特別な存在だからなのだろうか??