ルールを作る、守るのが苦手。
ちょっと身につまされるエントリーを見つけた。
家事代行業をしている投稿者が、家全体の掃除と、子供部屋の片づけを依頼された際のエピソードである。
- とにかく子供部屋の物を減らしすっきりさせたい母親。
- 捨てたいもの、捨てるべきものがわからず(なく??)途方に暮れる子供(以下、太郎君)。
- 投稿者に促されしぶしぶ私物(主におもちゃ)の選別を始める太郎君。
- 依頼者である母親が、太郎君のおもちゃの選別が進んでいないこと、選別の基準に納得いかないことに激怒。
- もとより、おもちゃに限らず子供の私物を親が勝手に捨てることを良しとしていない投稿者は、母親の自分勝手な言動に辟易してしまう。
といった流れだ。
コメント欄には、母親の支離滅裂な言動を非難するコメントがちらほらと見受けられる。
太郎君の年齢は明記されていないが、アンパンマンを卒業したばかりとの記述があるため、未就学児ではあるのだろう。
幼い太郎君に私物の選別をさせること自体が酷だとの意見もあった。
「捨てろ!!」と言ったそばから「それは捨てるな!!」では、確かに太郎君が混乱するのも当たり前だ。
けれども、私自身この母親のような支離滅裂な言動をしてしまいがちなので、非常に耳が痛く恥ずかしかった。
おそらくおもちゃを選別する際に事前に、
- 人からのプレゼントやお土産としてもらったおもちゃ
- 身近な人からもらったの中古のおもちゃ
- 人にあげられるおもちゃ
- 高価なおもちゃ
- 特別気に入っていおもちゃ(何とも基準があいまいないではあるけれども)
- 壊れている、破れているが、直せるおもちゃ
- 2度と買えないであろうおもちゃ
など「捨てないおもちゃ」のルールを作り(もしくは「捨てるおもちゃ」のルールを作り)、ケースバイケースで例外を認めつつも、徹底すれば済んだ話だったのかもしれない。
けれども、私がこの母親だったらと考えたらどうだろう。
ルールを作ることはかろうじてできるだろうが、徹底して守るのは難しいように思う。
なぜなら、私にとって全てのおもちゃが立ち止まって考え込んでしまう「ケースバイケース」だからだ。
想像するに、 この母親も片付けが得意でなく、「捨てる、捨てない」の基準があいまいではっきりさせることができないからこそ、限界まで子供部屋を放置し、最終的にプロの手(家事代行)に助けを求めたのではないだろうか??
もっとも、ここでこの母親が頼るべきは家事代行ではなく、整理収納アドバイザーだったのかもしれないけれども。
私の場合、第三者が決めた「ルール」に対しては、ルール作成者に事細かに指示してもらったり、良くも悪くも監視??見守ってもらっている限り、きっちり守ろうと努力はするだろう。
もしくは、何らかのペナルティが課せられるかもしれない、との思いがあればなおのこときっちりとルールを守ろうとするだろう。
例えば、仕事のように。
私は過去にも何冊もの整理収納に関する本を購入し勉強してはいるものの、それを素直にそうして忠実に実行できてはない。
おそらく、それは頼るべき生身の人間が目の前におらず、ありとあらゆる自分にとっての「ケースバイケース」について訊ねる機会がないからなのでは、と自己分析している。
私もプロの「整理収納アドバイザー」に助けを求めるのが正解なのだろう。
お金の問題や、地方都市在住であることによる情報の少なさがネックで、腰が重いのだけれども。
働き始めたら、多少は今よりもフットワークが軽くなれるこを期待したい。