アニメや漫画の性的表現について、あれこれ。ブルマーが嫌だった私達。
近頃、アニメや漫画の登場人物(主に女性)における性的表現のデフォルメについてよく話題になっている。
上記リンクで紹介されているイラストでも、「下半身が透けている」ように映る「スカートのしわの入れ方」の表現技法について、複数の視点から指摘がなされている。
実は、私は正社員時代に広告代理店で働いていた。もっとも、私自身は営業職ではなかったものの、「校正におけるNGワード、NG表現」等を営業スタッフからを聞きかじる機会は結構あった。
当時は、社内でアニメ等とコラボしたデザインの広告を手掛けるのを見たことがなかった。故に、考えても見なかったが、もし上記のデザイン仕事を社内で目にしたら・・・・・・少なくとも女性営業スタッフは思うところがあっただろうし、私が意見を求めらたら(当時、幾度となくそんな機会があった。)「ちょっと・・・・・・」と答えただろう。
広告物を作成するには、何段階もあり、社外・社内を問わず複数人間の目に何度も触れる機会がある。
「誰一人、このイラスのに違和感を覚えなかった」のが、この騒動の一番の問題なのでは、と個人的には思っている。
話がそれるが、私が小学生時代はまだまだ「ブルマー」が現役だった。ところが、私達の小学校卒業と同時に、生徒から不評だった「ブルマー」が廃止された経験がある。私たちが卒業した翌年からは、「ブルマー」に変わって「ハーフパンツ」が採用されている。
おまけに、中学では入学と同時に「ジャージ」も色やデザインが不評だったのを受け(下着やブルマーの色やラインが透けて見えたため。)デザインが変更になった経緯を知っている。
また、中学生時代のセーラー服がフロントホックで、当時から生徒に大いに不評だったのもとてよく覚えている。(うっかり大きく伸びをすると、ホックが外れたため。皆対策に体操服を制服の下に着ていた。)
もっとも、創作物に、現実世界の諸事情をリンクさせるの自体がナンセンスなのかもしれないけれども。
そんな経験を学生時代にしていたからこそ、例え創作物であってもアニメや漫画の登場人物の服装に性的なニュアンスが絡むのに、違和感を抱かずにはいられないのかもしれない。
もし、リアルな世界で胸や下半身が誇張されるデザインや素材の制服が存在していたら、現代社会では確実に在校生や卒業生の不評を買い廃止に追い込まれるのは間違いない。
とは言え、この手のデザインは私個人は好きだし、可愛いなと思う。けれども、胸や下半身等のボディラインの誇張は積極的には求めていないのも正直な気持ちだ。