目の前のニンジンを我慢する。
コロナについて。
私が住んでいるのはいわゆる地方都市だ。故に、と言うべきか。コロナに関する危険意識の温度差が個人によって激しく違う。
感染者は県でやっと二桁。市内では二人目。
車社会で満員電車とは無縁。公共交通機関を利用する機会も少ない。
大きなコンサートやイベントも頻繁にはない。
もともと私もインドア派で、家の中で完結する趣味が多い。読書やテレビ、DVDでの映画鑑賞、ネット等など。外出もするにはするが、ショッピングモールなどへの子供連れの長時間の外出は、正直あまり好きではない。夫も、その手の場所への外出は苦手だ。基本、夫が土日に仕事もあって、我が家ではお祭りやイベントへ参加は「特別」だ。出来ないからと言って、なくなってしまったからと言って、特別残念がるものではない。
次女が幼稚園に行き始めて半年たつが、中途半端な一人時間では、街中やショッピングモールに出かけるのも頻繁にはなかった。
私にとって「不要不急の外出自粛」は日常の延長でしかないのだ。
たた、テレビを見ている限りではこれだけ警告がなされていてもなお、昼夜問わず繁華街などの人ゴミに出向く人たちがいるのは事実だ。
けれども、私はそれは仕方がないのかな、と個人的に思っている。人として。
あくまで「自粛要請」なのだ。
- 禁止ではない。
- 罰金や罰則もない。
- テレビの中では、人の姿がある。
- 食材や日用品を売るスーパー以外の店も開いている。
- 公共交通機関も動いている。
- 空港は開き、飛行機も動いている。
- 外食店も開いている。
この状況では、「不要不急の外出は控えましょう」と言われて、従えない人がいても当然かな、と私は思ってしまう。
自分の欲求を我慢のできる人。
自分の欲求をコントロールできる人。
工夫と環境改善によって、自分の欲求をごまかせる人。
のための、「外出自粛要請」なのではないだろうか??
あくまで、国民の意思・善意頼みの政策だ。故に危うい。
ダイエット中に、お菓子を毎日食べる習慣のある家族にお菓子を用意し、通勤途中にドーナッツ屋さんの前を毎日通りながら「甘い物への欲望と戦う」のと同じだ。
個人の意思、やる気、だけに頼っていては、意思の弱い私のような人間にはとても続かない。
やるのであれば、
- 家族他の目のおやつは各自用意してもらう。
- もしくは、まとめ買いして自分の視界に入らないように隠しておく。
- 通勤ルートを変える。
などの工夫が必要だ。
コロナの外出自粛も同じだ。
やはり、皆が言うように「外出禁止令」を出し、不要不急の外出をしたら、罰金や罰則を科せられるぐらいしないと、各自が危機感をもって行動できないのではないだろうか??
学校の休校措置についてもそうだ。
各自治体で足並みがそろっていないのも、それぞれの危機感を持てない原因の一つだろう。
- 隣の県は休校延長で、自分の県は予定通り学校を再開。
- 学童や保育所は開くが、学校は休校。
- リモートワーク・テレワークができる企業・職種・職業の人間以外は、通常通り通勤し職場・工場等で仕事。
- 両親のリモートワーク・テレワーク中も保育園利用を推奨。
では、効果はゼロではないだろうが、最大限でもないだろう。
その矛盾が、人々の気のゆるみを生み、「私は大丈夫」を生むのではないだろうか??
そう考えるのは、私が現状の「引きこもり生活」に満足はしていないまでも、大きなストレスも感じていないからだろうか??