男のおっぱいは揺れない。
上の娘が「君の名は。」が気に入ったらしい。
後半の三分の二だけの録画を、今日も自分から「見たい!!」と言い出し、先ほどまで熱心に見ていた。
当日娘達は中途半端な時間に小一時間昼寝(夕方寝??)をしたので、寝付くのが遅く前半の三分の一はリアルタイムで見ていた。
一方の私は、家事をしながらのながら見だった。
CMは映画放映時から何度も目にしていたのだが、実際にストーリーを追ってじっくりではないが見たのは初めてだった。
CMで印象的だったのは、朝起きて主人公の三葉(中身は瀧)が驚きながら胸を揉むシーン。
そうして、三葉(中身は瀧??本人??)のバスケシーンで、不自然に胸が揺れているシーンだ。
これらのシーンについてとある女性から、
「君の名は。地雷シーン一覧
- 瀧が入れ替わりの度三葉の胸揉む
- 暴客が奥寺先輩の制服切り裂く
- バスケで三葉の胸ぶるんっ
- 奥寺先輩のセレブ服出勤に男デレェ
- 三葉の山中チャリ漕ぎ時のパンモロ
- 思い出せない他諸
これに堪えられる方のみ…(ハードル高っ)こんなスタンスで観よ。。色彩はほんとに綺麗だから。。 男は何もかんもゼロストレスで享受できてまー羨ましいこと。
と投稿があったようで、話題になっている。
確かに、私も、ストーリーに関係のない、不自然な形での男性視聴者へのサービスカットには、違和感は覚えた。
と同時に、「若い男女(しかも美男美女)がの中身が入れ替わる」設定からは、性的表現は切っても切り離せないよな、とも思ったのも確かだ。
であるのではれば、その性的表現が女性性に偏るのではなく、男性性の誇張表現もあったほうが自然ではあるのかな、とは思った。
けれども、とまた考えてしまった。
男性のおっぱいは揺れないから、男性のスポーツシーンでも性的な表現はできない。
好きでもない男性のおっぱいを服の上から触っても女性は性的には興奮しない。
だとしたら、自然な形で自分が女ではなく男だと驚き、戸惑う姿を性的な面で表現する方法とはどういうものだろうか、と。
男女のプライベートゾーンはよく水着に例えられる。水着を着た時に隠れる部分がプライベーーとゾーンであり、他人に許可なく触らせてはいけない部分とされる。
その理屈で行くと、男性のおっぱいはプライベートゾーンに含まれない。
男性のプライベートゾーンは下腹部だけだ。
普通に考えれば、アニメでも実写でも、男女の下腹部を性的な表現として登場させるのは倫理的にNGだ。
いや、NGどころか、自然な形であれ不自然な形であれ、公共性の高い媒体で男女の下腹部を誇張して映すの事体不可能だ。
だかこその、上記の表現「女性のおっぱいを触る」「女性の胸が揺れる」なのかしれない。
けれども、女性のおっぱいも立派なプライベートゾーンだ。
にもかかわらず、誇張された表現(リアルでも2次元でも) 日常的にあふれている。
時折、谷間や形を不自然に不必要に誇張された服、水着、ユニフォームを着た女性のイラストが公共のポスターに起用され物議を醸したりする。
日頃目にする機会が多いが故、感覚がマヒしている証拠だろう。
製作現場や編集作業中に、女性から声が上がらなかったのでは??との疑問もあるにはある。
ただ、そういう業界だからこそ、感覚がマヒしている人間が多いのでは、とも想像できる。
女性であっても、絵がきれいであれば、話が面白ければ、芸術作品としてみれば、女性性が誇張されていることに違和感を抱かない人は多い。
瀧の下腹部を(中身の入れ替わった三葉が)凝視する、触るなんて表現はきっとできないだろうけれども。
もしあったら、世の男性はどう感じるのだろうか??ちょっと興味がある。