日々、思うこと、考えること。

子育て中に、考えてしまうあれこれ。結論の出ない、個人的で偏った見解の考察が主です。

避妊をせずに性行為をした男性の責務とは。

どうして悲劇は繰り返されるのだろうか。

今回のいたたまれない事件についても、また女性が主人公であり、女性の責任のみが語られている。

記事内では、相手の男性については、フォーカスされていない。

相手は風俗の客だったとの女性は述べている。

であるのであれば、まず、この風俗店についてぐらいは、言及すべきであろう。

 

女性は望んだ妊娠だったと供述している。が、彼女の行動とその言葉に整合性は全くない。

 

私かはかつて、こんな記事を書いている。

今回でも私が主張したい意見のほぼ全てが、上記の記事で触れている。

 

付け加えるとするならば、「避妊をせずに性行為をした男性の責務」についてだ。

この場合、相手女性が結果妊娠したか否かは、この際あえて問わない。

 

冒頭のニュース記事に、私はこんなコメントを残した。

世の避妊せずに性交した経験のある男性の中で「もしかして妊娠させたかも」と不安を抱えた日々を10か月近く過ごしている人がどれほどいるだろうか。きっとほとんどいないよね。

そうなのだ。

現状、子供を望んでおらず、できても責任を持つつもりもない男性が、多数避妊を伴わない性交をしている。それも、最強の男性避妊である「パイプカット」をすることなく、己の快楽を優先するがために、だ。

そうして彼らは、性交後も普段と変わらない生活をしている。妊娠の心配に怯えることもなく、アップルパイを食べても異常者扱いされることはない。

 

繰り返すが、妊娠は女性一人ではできない。

技術の発達により、現代の日本では「女性の意思」のみで「避妊・中絶」が選択できることになっている。ゆえに、その選択をしなかった女性に、すべての責任が問われる。

その不公平をどんなに声高に叫んでもなお、一部の人間にはそれが響かない。

それはなぜか。

世の中には、沢山の子供を望まないにもかかわらず、避妊をしない性交をした男性がいるからだ。

子どもを望まないにもかかわらず避妊をしない性交をし、かつその後適切な行動をとり「望まない出産」を回避した女性がたくさんいるからだ。

 

そうして、これは男女関係なく、性交後「連絡がないから」「お金を払ったから」などの理由があれば、女性のその後を一ミリも考えないのを「普通」としてきたからだ。

社会的な責任として、「病院に付き添って避妊薬を目の前飲むまで見守る」が当たり前な社会では、決してないからだ。

 

そもそも、どうしてこのような痛ましい事件が後を絶たないのか。それは多くの女性にとって、「産婦人科を受信する」こと自体が、大きなハードルになりえるからだ。

もし、万が一気軽に産婦人科に受診できる条件として、

  • 受診料無料
  • 年中無休
  • 24時間いつでも受診可
  • 受付や待合室で人に合わないで済む
  • 問診等で余計な詮索をされない

等がそろっていたとしたら、また違っていたのではないだろうか。いや、それでも「触診」と言う、最大のハードルが待っている可能性がある。気軽には永遠に訪れないだろう。

男性だって、性器をさらけ出さなければいけない場所に、好んで行こうとは絶対思わないはずだから。