日々、思うこと、考えること。

子育て中に、考えてしまうあれこれ。結論の出ない、個人的で偏った見解の考察が主です。

犯罪といたずらの境界線。

先日、個人的にとてもショッキングな出来事があった。

幼稚園のとある行事で、諸一の上の娘に起こったアクシデントだ。

娘の同級生の弟、妹が同じ幼稚園に通っているため、幼稚園の行事ではちょっとした同窓会になる。皆同じ小学校に通ってはいるが、一学年5クラスあり、クラスが違うと存外一緒に遊ぶ機会に恵まれないようで、幼稚園で集まると主役である弟、妹達そっちのけで、にぎやかに遊んだり話したりしている。

 

事件が起こったのは、幼稚園のトイレだった。

娘がトイレの個室に入っている際、同級生の男の子(A君)が、いきなりトイレのドアを開けたのだ。

幼稚園の園児用のトイレの個室は安全上の理由(園児がカギを開けられず、個室に閉じ込められる可能性があるため)で鍵がからない仕組みにっている。そのため、幼稚園のルールとして、「個室に入る前には必ずノックをする」よう決められている。ドアにも直接絵と文字でノックを促している。

そうして、子供達はきっちりそのルールを守っている。

 

娘は、A君の行為を「間違えて」「うっかりノックを忘れて」ではなく、その時のA君の様子から「わざと」だと判断したようだ。

きっと、

  • トイレに入っているのを知っていた。(入っていくのを見ていた)
  • すぐに「ごめん」と謝らなかった。
  • 別の個室に入り直さなかった。
  • 慌て、驚き、怒る娘を見て笑っていた。

ことから、「うっかり」ではなく「わざと」だと判断したのだろう。

 

私は娘の言葉を信じ、娘を抱きしめ、

  • 正直に私に話したこと。 
  • A君に嫌だったと、直接伝えられたこと。

を褒めた。

 

 

一方で、私から直接A君に注意をしたのだが、A君にはきちんと伝わっておらず、終始笑っていたのに引っ掛かった。

近くにいた、先輩ママも加勢して一緒に叱ってくれたのだが、A君の様子は変わらず。

 

個人的には、ことがことだったので、慌てふためいてしまった私だったのだが、話を一緒に聞いていた先輩ママやママ友の反のが意外に冷静だったのには驚いてしまった。

 

一人は男子小学生と、幼稚園の男とのを持つ先輩ママ、一人は小学校の教師をしているママ友だったのだけれども。

「男子にはありがちだよねー」

「小学校ではあるあるだよ。もちろん厳しく叱るけどね。大人になってやったら犯罪だし」

と、当然他人事だから当然と言えば当然の反応なんだろうけれども、一人「一大事だ!!」と思っていた私には、周囲の反応と自分の感じ方の温度差にも軽いショックを覚えてしまった。

 

A君にはまだまだ「性的な意味での悪気」はないのだろう。だから、私の反応が大げさだったのかなぁ、と思いつつ。

「大人がやったら犯罪」なのだから、大げさなくらいがいいのかなとも思う気持ちを、まだ引きずっている私だ。

 

ちなみに、A君のママには、子供たちが気を利かせて数人で「告げ口」をしてくれたようで、A君はA君ママにこってり絞られたようだった。