日々、思うこと、考えること。

子育て中に、考えてしまうあれこれ。結論の出ない、個人的で偏った見解の考察が主です。

「作り置き」の呪い。

最近の私は、おかずの「作り置き」に囚われている。

 

昨日も、年末年始にすっかりなくなってしまったおかずの作り置きを、夜中の9時過ぎに2品作った。

 

以前までは「あると嬉しい」「あると気が楽」ぐらいの位置づけだった作り置きだったが、今では「ないと困る」「ないと不安」「やらないといけない作業」になってしまっている。本末転倒だ。

 

それでいて、食べきらなかったり、人気がなくて減りが遅いおかずたちは捨てられる運命にあるのだから、皮肉だ。

我が家の作り置きは基本冷蔵だ。それ故、保存期間は短い。長くて一週間、短くて三日。

外食や一品料理、義実家への訪問(夕食とお風呂が基本セットになっているため)が続くと、とたん作り置きの消費ペースが落ちるからだ。

 

 

私が、初めて作り置きを意識したのは初めての妊娠をした頃だ。

その妊娠は悲しい結果(流産)に終わってしまったのだけれども、その際買った妊婦向けの本に、

「つわりや入院で料理が作れないときのために、おかずを作り置き冷蔵庫や冷凍庫にストックするとよい」

と書かれていて衝撃を受けたのを、今でもよく覚えている。

当時の私は、ただただ、

「そんな面倒くさいことをわざわざ妊婦がしなくちゃいけないって、おかしくない??」

との作り置きを意識したのは初めての妊娠をした頃だ。

 

その妊娠は悲しい結果(流産)に終わってしまったのだけれども、その際買った妊婦向けの本に、

 

「つわりや入院で料理が作れないときのために、おかずを作り置き冷蔵庫や冷凍庫にストックするとよい」

 

と書かれていて衝撃を受けたのを、今でもよく覚えている。

 

当時の私は、ただただ、

「そんな面倒くさいことをわざわざ妊婦がしなくちゃいけないって、おかしくない??」

との驚きと、憤りしかなかったからだ。

 

つわりも始まっておらず、自分も働いており、休日が合わなかったがために、夫が例えワンパターンであっても週二日は夕食を作ってくれていたからこその感想だった。

 

その後、長女を妊娠し、つわり、出産と育児を経験したことで、

「体調の波を乗り越えるための、隙間時間を有効利用するための便利なアイテム・手段」

としておかずの作り置きを前向きな意味で意識し始め、実行するようになったのだ。

 

今では、クックパッドのお気に入りり登録や、個人のレシピサイトのブックマーク、書籍の購入などで、こつこつとレシピを集めるのが日課でもあり趣味でもある。

 

新しいレシピの発見は、単純に楽しい。

ストックされていくおかずの保存容器の数が増えていくのを見るのも、楽しみがある。

 

けれども一方で、

「おかずの保存容器の数が減っていくのが怖い。」

と感じるようになってしまっている自分もいて、思いは複雑だ。

 

先日、母と一緒にテレビを見ていたところ、「真空保存の機械(保尊容器から手動で空気を抜くタイプと、機械で保存バッグの空気を抜きシーリングするタイプ)」のCMが流れてきた。

冷凍保存がきき、加熱前の材料と調味料を一緒に真空パックし冷凍でき、確かに魅力的な商品ではあった。

以前より、個人的に欲しいなぁと思っていた商品でもあった。

 

ただ、それを見た母から、

「こういう機会を利用して、効率よく料理をしていかないと。仕事が始まったらやっていけないわよ

と言われたのは、ちょっと心に引っ掛かっている。

 

まるで、

「フルタイムであれ、パートタイムであれ、主婦であり非正規労働者のポン助が日々の料理をするは当然の義務である。手を抜かないように!!」

と遠回しに釘を刺された気分になったからだ。

 

CMの中でも、女性ばかりが「いかに作り置きが便利か」をアピールしていたのも気になった。

料理=女性

料理=妻

料理=母親

だからこその演出なのだろうけれども。この手のCMを見るにつけ、一人勝手にプレッシャーを感じてしまうのも、悔しい。

 

 

おかずの作り置き(料理の下準備も含めて)は確かに便利だ。

けれども、

  • その作業をするのは私だ。
  • 自由時間が減るのも私だ。
  • 何を作るのか、メニューを考えるのも私だ。
  • 何を組み合わせるのか、献立を考えるのも私だ。
  • 作り置きの賞味期限や在庫を考え管理するも私だ。

自分の仕事の効率化には成功しているが、負担がゼロになるわけではない。

 

とは言え、現実的な解決策としては、やはり作り置きは歓迎すべきで、今後も続けていくつもりではある。

 

ただ、続けていくうえで「嫌々」にならない工夫をもっとすべきなんだろうな、と思っている今日この頃だ。