日々、思うこと、考えること。

子育て中に、考えてしまうあれこれ。結論の出ない、個人的で偏った見解の考察が主です。

中絶にパートナーや配偶者の同意は必要か??

※中絶に関する、非常にセンシティブな話題です。

 

中絶に関するエントリーを読んで、ふとこんな疑問を覚えた。

はたして「性暴力ではない、合意の上での性行為の結果の妊娠であっても、中絶にパートナーや配偶者の同意は必要なのだろうか??」

 

 そもそも「合意の上での性行為」は=「妊娠を心から望んでいる」ではない。

故に、「避妊」や「中絶」といった選択肢が存在する。

 もっとも、この場合、パートナーや配偶者は男に限定される。

妊娠ができるのは女性に限られる。犯罪を犯さない限り、男性が女性の同意を得ずに中絶されるのは不可能だからだ。

 

 

さて、「産む、産まない」の決定権は、女性にあると考える人がいる。

そうであるのであれば、たとえ夫婦間であっても、同意の上での性行為の結果であっても、中絶をするか否かの決定権は女性であるのべきなのではないだろうか??

 

以前の記事でも触れたが、日本では「セックスレス」は離婚の理由になりえる。不倫の正当な理由にもなりえる。であるのであれば、夫婦間におけるすべての性行為が「積極的な性的合意」であるはずはない。

「消極的な性的合意」もあると考えてしかるべきだろう。

 

一時、「夫婦間のセックスレス」が話題になった。「夫婦間のセックスレス解消」がこの問題のゴールであるのであれば、

  • したい側が我慢する、相手がしたくなるように努力する、工夫する。
  • したくない側が我慢する、自分がしたくなるように努力する、工夫する。

しか方法はない。であるのであれば、「消極的な性的合意」の一番の理由である「関係維持のためのセックス」について、どう位置づけるのかの議論も、もっと必要なのではないか、と個人的には思う。

 

もっと言えば、乱暴に考えるのであれば、「妊娠中の心変わり」についても考慮すべきだろう。

もっとも、

「お腹の中の子供に罪はない」

「新たな命を粗末に扱うのは、非人道的だ」

とは私も思う。

倫理的にも、人道的にも「やっぱりほしくなくなった」はあってはならない、と。

けれども一方で、「望まない妊娠」「積極的には望まない妊娠」の結果、虐待や毒親なの度問題に発展するのであれば、最終手段としての選択肢として「中絶」はありなのではないだろうか??とも思う。

「産まなければよかった」

「産む予定じゃなかった」

等といったひどい暴言を母親から聞かされた悲しいエピソードを時折見聞きする。その背景には「積極的でない性的合意の結果の妊娠・出産」も大いにあるのではないか、と個人的には思っている。

であるのであれば、「相手の同意のない中絶」はもっと認められるべきではないだろうか??

 

少なくとも、未婚の女性であれば、「母体保護法」では、「性暴力ではない、合意の上での性行為の結果の妊娠の中絶」は相手の同意がなくても認められている。

もっとも現実は、トラブル回避のため相手の同意が必要のようだけれども。

 

現代社会において、まだまだ妊娠・出産は女性の人生設計を大きく変える一大イベントだ。

仕事を失う可能性、雇用形態が変わる可能性、職種や部署が変わる可能性、収入が大幅に減る可能性がまだまだ大きい。

産後の復職も保証されているとはいいがたい。

復職後も、復職前と同じ職場、職種、雇用形態が保証されているわけではない。

そうして、現実問題それらのリスクの全てを夫は保証はしてくれない。いや、できない。

 

であるのであれば、女性が、妻が妊娠の継続を躊躇し、心変わりするのも責められはしないのかもしれない。

 

皆さんはどうお考えだろうか??

 

余談だが、数少ない友人やママ友との会話の中で、「第2子、第3子をどう考えているか」と言う、非常に突っ込んだ話になるときがある。

大抵は、我が家と同様「夫はもう一人望んでいて、妻はそれを望んでいない」パターンだ。

きっと、どの家庭も「話し合い」をするのだろうけれども。

よっぽどの「何か」がない限り「心境が180度変わって、心からもう一人欲しくなる」ことは、きっとない。