「だったら働けばいいじゃない」は女性を幸せにするか否か。
私が既婚でかつ子供を育てている女性だからだろう。
過去の検索及び閲覧履歴の影響で、ヤフーのトップページに、やたらと既婚女性を主人公にした身近な漫画が表示される。
個人的な印象ではあるが。その内容の多くは、主人公は子供を持つ母親で、夫や義理の両親・家族が非常識で・・・・・・といった内容で、勇気のある主人公の行動や発言で「スカッと解決」する話が多い。
中でも、夫のモラハラや浮気にまつわるエピソード。モラハラとはいかないまでも、理解のない夫の話が目立つ。傍から見たら「離婚」一択な展開も多い。だが、子供が小いから、複数いるから働きたくても働けない、と悶々とする主人公もおり、なかなか簡単に「スカッと解決」ともならない。
さて、この手は掲示板からの投稿が話の元ネタになっているケースがあり、漫画の合間に合わせて投稿されたコメントも紹介される。
そこで出くわすのが、タイトルの「だったら働けばいいじゃないですか」だ。
妊娠・出産にかかわらず女性が働き続けられる環境が整いつつある昨今。働かないのは「甘えだ」と切り捨てられがちな向きが、近ごろある。とかく、女性同士だとその傾向が強い。
「働ける」のに「働かない」あなたが悪い、と。
だが、どうだろう。実際に「働く」が、女性を幸せにするのだろうか。
女性の「働く」には、とかく家事・育児の問題が付きまとう。それは、お金、もしくは、夫の協力なくしては善処しない。
そうして、夫の思考や行動は変えられないし、家事・育児を考慮すると働き方は制限される。
現実問題女性が働きながら子供を産み・育てるのはまだまだ困難なのだ。
もっとも、見方を変えれば、「家計を担う責任」から逃れられるともいえる。
だが、故に「家庭内での発言権がない」とも言える。
私もパートであるが働いている。
帰宅後の家事・育児はしんどく、そのしんどさに比べ得られる賃金は驚くほど少ない。これは、私自身の能力のなさが原因だと言われればそれまでだ。
とはいえ、それでも「疲れて帰宅してもなお家事・育児に追われ、それでいて誰も自分を労わっても感謝もしてくれない」状況にとついつい立ち止まってしまいたくなる自分が正直いる。
お金で解決とはいっても、夫の協力や同意は必要不可欠だ。同意なく、勝手にと言うわけにはいかないだろう。食洗器や洗濯乾燥機など、物理的な問題で採用できない場合もある。
「働く」は選択として正しい。
だが、ただ「働く」では、家事・育児の負担からは解放されない。
たくさん稼いで、その働きが夫に認められ、その労働の稼ぎの結果、家庭内で発言権を得てこそ、の「働く」ではないだろうか。
そんな答えのない悶々を今日も抱えつつ。
私は明日も仕事です。
ちなみに、週3日から4日に仕事を増やしました。勤務時間も、毎日5時間ではなく、時に、5時間半、6時間と残業しています。
夫は帰宅後、夕ご飯を待っています。(夫の休日に仕事を入れているため)
作ってと言うと、食べに行こうと言います。食べに行ったら、その日の給料の半分以上が出ていきます。
はぁ。