日々、思うこと、考えること。

子育て中に、考えてしまうあれこれ。結論の出ない、個人的で偏った見解の考察が主です。

食べないから、背が小さいわけじゃない。

夫はいまだに、長女の背が小さいのは「少食だから、好き嫌いが多いからだ」、と思っている。

長女は、医師の診断のもと「成長ホルモンの分泌量が平均以下である」のが証明されている。

その際、担当の先生に、長女の背と長女の「食べる量」や「好き嫌いの多さ」の関係性を再確認しているが、先生からは「関係はない」と言われている。

夫は私に「ポン助の料理がまずいから」とは言わないし、思ってもいない。ただ、この手の発言が出てくるのは夫がほとんど料理をしないからだろう。しても、「妻がいない間のつなぎであり、栄養バランスは度返しでいい」と思ってはいる。だからこその発言でもある。

 

 

長女だけに限らない。

子供だけでなく大人であっても、「食」は常に関心の的だ。

栄養バランスを考えた適量」が良しとされつつ、「栄養学の素人」である主に妻が母親がその責を担っている。

テレビでは定期的に「体にいい○○」「ダイエットにいい××」「免疫力を高める△△」がフィーチャーされ、消えていく。そうして、私たち一部の「栄養学の素人」はそれらの情報に時に振り回され、時に周囲の人間を振り回す。

 

私自身、好き嫌いはあまりない。強いて言えば、セロリとパセリ、火の通っていないチーズぐらいだろうか。

おまけに、量もきっちり食べる。それは子供の頃から変わらない。けれども、私は横には伸びたが、縦には伸びなかった。常に背の順では前から2番目が私の定位置だ。もっと言えば、体は極端に弱くはないが強くもない。肌は弱い。

 

ネットやSMSでも、極端な偏食エピソードや、好き嫌い体験談を見聞きする機会は多い。そうして、彼らの全てが背が小さいわけでも、体が弱いわけでも、何かしらの病気を抱えているわけでもない。

一時有名になったオリンピック選手の偏食話(特定のお菓子ばかり食べていたらしい)も有名だ。

 

必ずしも「食べないから、背が小さい」わけでは決してないのだ。

必ずしも「好き嫌いがあるから、体が弱く、病気がち」なわけでもない。

好き嫌いなく、適量食べれば、体はほどほどに大きくなり、病気になりにくい体にはなれるかもしれない。

ただ、それは絶対では決してない。

 

 

とは言え、私自身も日頃の長女食生活を見るつけ、私自身、割り切り、常に心を穏やかに保てているわけではない。

  • 次女より食べる量が少ない
  • 一皿料理(カレーやパスタ、麺類等)以外、毎食何かしら残す
  • 昨晩の残りを朝食に回すと、昨晩同様丸々残す
  • 残す理由を自分からは言わない(問い詰めるように聞くと、「おなかがすいていない」「好きじゃない」「眠い」とは答える)
  • 自分で食べる量を調節しない
  • 嫌いなおかずは残すのに、好きなおかずや牛乳はお替りする
  • 牛乳と、ソーセージ、白米や納豆ご飯しか食べていないときがある

小学2年生の子供の食事風景としては極ごく普通なのかもしれない。

そうは言っても、毎食のように残った汁物やおかずを生ごみとして捨てていると、複雑な気持ちにもなるし、面白くもない。正直、私の心は非常に傷つく。

私が仕事の際実家で昼食のお世話になっているときも、長女はおかずをえり好みする。たまに遊びに行く夫の実家でもそうだ。

私の実家や夫の実家でそれをやられると、私はとても困る。恥ずかしいとも思う。

正直、「ご飯を残す行為は失礼だ」との固定概念がまだまだあるからだ。

 

とは言え、医師から「成長ホルモンの分泌量が平均以下である」と診断されて以来、「ご飯がまずいから長女は食べない」のではなく「長女の個性としてご飯を食べない」と考え方を変えられるようにはなった。

それは私の中で大きな変化であり、成長だとは思っている。