日々、思うこと、考えること。

子育て中に、考えてしまうあれこれ。結論の出ない、個人的で偏った見解の考察が主です。

背が小さいとか、大きいとか。

私は背が低い。

学生時代から背の順では「前から2番目」が定位置だった。

幸いにも、運動が得意でも好きでもなかったので「背が低くて損をした」経験はないし、身長制限のある職業に憧れはなかったので「人生を棒に振った」経験もない。

ないが、やはり「もう少し背が高かったらなぁ。」とはずっと思っていた。もっと言えば、「人並み以上に背が高かったら、人生変わってたかも」と空想したりもした。

今でも、仕事で、高い位置にある箱の中身の有無をチェック(箱後からにならないと、次の作業に移行できないため)する業務の工程があるのだけれども、いちいちつま先立ちでのぞいたり、ジャンプしなければいけないのに、若干の不公平感というか、負担感がある。

 

とは言え、背が人並み以上に高い人には高いなりの、悩みがあるようだ。先日このようなエントリーを見つけ、「あぁ、私も同じセリフ背の高い人に言ってる!!」とちょっと反省してしまった。

こちらの会話だ。

初対面の方とお話しする際、間違いなく発せられる感想や質問の数々。
  • 「大きいですねぇ!」(そして冒頭の「タッパありますねぇ!」)⇒「はぁ、はい。」と愛想笑いをするしかない。
  • 「身長何センチあるんですか?」⇒仕方なく数字を答える。
  • 「すごぉ~い!昔バレーかバスケットやってたんですか?」⇒(やってないので)「いいえ、特には…」。
  • 「えぇぇ、何にもやってなかったんですか?もったいないなぁ!」⇒(別にイイだろう?と思いつつ)「そうですねぇ」。
  • 「お父さん・お母さんも大きいんですか?」⇒(これは事実なので)「はい、両親とも」。
  • 「お子さんも大きいんですか?」⇒(娘は180センチ、息子は186センチあるので)「はい、大きいです」。
  • 「何を食べたら、そんなに大きくなれるんですか?」⇒「食生活は特に意識していません」と。
  • (主に160センチ台以下と思われる男性から)「オレもせめて170センチは欲しかったよ!何センチか分けてくれねぇかな?」⇒「はい。出来ることならぜひそうしたいです」。

実は、知り合いの先輩ママにも女性としては背が高い人がいて、上記に似たやり取りを一通りしたのを思い出した。ざっくばらんで親しみやす先輩ママは笑いながら、

「みんな同じ質問するよね。」

「あと、背が高いと目立つから私は知らなくて、相手は知ってるってのが結構あるから、大変だよ」

とも言っていた。

 

 

「人の外見について」口を出すのはマナーに反する、と言うか、品がないなとは思う。意地が悪いな、とも。

ただ、「背が大きい」に関してはきっと「あなたは美人ですね」「あなたは美男ですね」と同じで一種の「誉め言葉」として私のみならず多くの人が使っているのかも、と私は思っている。

そうして少なくとも、誉め言葉としてであれば相手の容姿に口を出すのは「あり」だ、と私は思っている。

昨日も、髪形を変えた職場の先輩についつい「かわいいですね!!」と言ってしまったばかりだ。

 

話は変わるが、私の小学2年生の長女も私と同様背が小さい。成長ホルモンの注射を初めて一年以上経つが、劇的に伸びてはいない。

同級生の集団の中でも頭一つ分低いし、下級生や幼稚園児と並んで背が一緒だったりする。下手したら、幼稚園児に身長で負けたりもする。

ところが、長女に対して「背が小さいぇ」とは誰も言わない。

背が高い子に対しては「背が大きいねぇ」と声をかけるのは日常なのに、だ。

 

もしかして「背が小さい」は短所であり、欠点だからだろうか??

特別子供が小さいうちは「背が小さいね」は誉め言葉にはなりえない。それは=「母親がご飯を食べさせていない」=「母親のご飯が美味しくない」に繋がりかねないからだろう。

親の努力で「子供の成長はどうにかなる」と思っている人間は、私も含め結構いるのではないだろうか??

 

ただ現実は違う。長女のように「生まれ持った体質」である場合も多い。いや、実際にそうである場合のほうが多いのだろう。

「身長は自分の力ではどうにもなりません。」、と件の記事の投稿者は語っている。確かにその通りだ、と私も思う。

だが、私が一時期長女の低身長に悩み、成長ホルモンについて色々調べたからだろう「身長が伸びるグミ」のネット広告がやたらに出てくるのを見るにつけ「背が小さいのはよくない」「背が(平均的に??)大きいのはよい」とのメッセージをまざまざ見せつけられているようで、少々複雑な思いになる。