主婦にとっての「働きやすさ」とは。
初出勤が無事終わった。
次の出勤は月曜日の10時から。
その際、希望の休みが考慮された今月のシフトが決定するようだ。
先輩ママからも、面接でも説明は受けていたが、現場の都合で都度変わる勤務時間(基本勤務時間が短くなる)の変更も、主婦にはちょっとありがたい。
月曜日は少し余裕のある朝を迎えられそうだ。
初出勤当日も、午後の仕事がなくなり、そうそうに帰宅になった。
土曜日だったのもあり、父親に丸々娘達のお世話をお願いしている身としては、ある意味ありがたかった。
9時からの出勤だったため、余裕をもって8時ちょっと過ぎからお願いし、1時前には帰宅したので、約5時間娘達を預かってもらった計算になる。
父親曰く、
「○○ちゃん(長女)が××ちゃん(次女)の相手をしてくれて、すごく助かった」
「二人ともすごく聞き分けが良かった」
とのこと。
当の長女も、
「ママがいなくても全然寂しくなかったよ!!」
とにこにこしていた。
さて、今回仕事を選ぶにあたって、私が一番重点を置いたのは「休みがとりやすいか否か」だった。それ以外の、給料や職務内容、勤務地はあまり考慮していなかったように思う。
ところが、母親に時給を聞かれ答えた際帰って来たのは、
「時給が安すぎる。早く次を見つけなきゃね。」
だった。
確かに実質の時給は1000円を優に切っている。最低賃金に毛が生えたような数字だ。しかも、昇給はあっても微々たるもの、もちろん賞与はナシ。続けても、つぶしが効くキルもつかない。
お金の大好きな母にとっては「魅力がない」と映るのだろう。
そんな母は、何だかんだ言って私達が家を出るまで外で働くことをしなかった人だ。今は、知人から紹介された会社で時給1000円以上貰い経理事務をしている。
父も、退職後、未経験ながら自分の学歴を生かし、サラリーマン時代とは全くの別分野で同じく時給1000以上の仕事をしている。
私も欲を言えば効率よくたくさん稼ぎたいと思っている。
つぶしの利くスキルも得たいと思っている。
けれども、悲しいかな、私にはそんな魅力的で理想的な仕事をやすやすと得るための資格も能力もつてもない。
まだまだ手のかかる小さな子供が二人もいるのだ。
小学一年生の長女の帰宅は1時2時と早く、3歳の次女の幼稚園も延長保育がある日とない日がある。それぞれ参観会や音楽会などの行事もある。
おまけに夫は、自分の都合だけでは簡単に仕事を休めない。
頼みの両親も仕事に、趣味に、地域活動に、旅行にと何かと忙しい。
こんな状況の中、都合をつけ仕事を休むのは、やはり母親である私だ。
だったら「休みがとりやすいか否か」はとても重要だ。
いや、表向き皆「休んでいいよ」とは言うかもしれない。
ただ「休んだこと」を申し訳なく思ったり、同僚に影でチクチク言われたりするリスクは常にある。
かつて正社員として働いていた時も、私は休むのが苦手だった。
小さな会社の小さな職場で、一人一つの業務担当していたのも大きかったのだろう。
仕事を休むにあたって、
- 極力業務に支障が出ない日を選ぶ(曜日や日で締め切りが決まっていたため)
- 事前に仕事を前倒ししたりと調整する
- 上司と先輩に許可を取る(彼らと休日が被らないようにするため)
- 代わってもらう業務の詳細を、担当外の上司や先輩(同僚や後輩はいなかった)に一から説明する
のがどうしてもスムーズにできなかったのだ。
特に、「上司と先輩に許可を取る」と「代わってもらう業務の詳細を説明する」に強い苦手意識があった。なぜなら、必ずと言っていいほど上司や先輩に「チクリ」と言われたからだ。
「頭を下げなら、罪悪感を抱きながら休む」ので、休むと言い出すのがとても億劫だった。
「家事・育児に支障がない程度に働く」とはよく聞くが、この言葉通りに働くとしたら、現実は大して稼げないし、スキルアップの見込める職に就くのも難しい。
パートであれば「共働き」にすらカウントされない場合もある。
主婦が働くって難しいなぁ、今つくづく思う。