ファミマの「お母さん食堂」とか、性別役割分担とか、なんとか。
コンビニチェーン、ファミリーマートの総菜シリーズ「お母さん食堂」のネーミングについて、色々とネットが騒がしいようだ。
私個人としては、問題定義をした人に対して「わかるよー。」と共感したい気持ちが大きいが、反面他人事として「今更だよなぁ。」とのあきらめの気持ちも、多少はある。
というのも、昨日車を運転中たまたま見ていた短歌の番組で、何ともあれな光景を見てしまったからだ。
しかも、放送局はNHKだ。子供向けなのか、大人向けなのか、いまいちわからない雰囲気の番組ではあったのだけれども。
数人のタレント(どうも、事前に作った短歌を先生が見て、上位数名がスタジオに呼ばれる形式らしい。)が、とあるテーマに沿ったエピソードを下敷きにした自作の短歌を披露し、先生に評価・添削してもらう形をとっていた。
さて、そのエピソードと言うのが、視聴者から送られてくるおそらく「実体験」なのだが、たまたま見たその回のエピソードが、何ともあれな内容だった。
というのも、そのエピソードと言うのが、
「年末・年始には毎年親戚が集まるため、母親はずっと座ることもできず、動きっぱなしだった。」
というものだったからだ。
そんな情景を想像し、タレントと先生が、呑気にやれ「座る間もないから、座布団は押し入れの中だったのだろう。」とか「食べる暇もないから、台所で立ったまま数の子の切れ端を食べていたんじゃないか。」とか議論していたのだ。
「おいおい、そこじゃあないだろう。」
と心の中で突っ込みたくなってしまった私は、どこかずれているのだろうか。
けれども、こうした「性的役割分担」暗にに肯定するエピソードや光景、ネーミングや、書類等の文面はいたるところに転がっていて、そこに突っ込みを入れようものなら「何を大袈裟な。」「水を差すなよ。」「空気読めよ。」と一蹴されるのが現状なのだ。
もっとも、だからこそ、今回の問題定義もとても有意義な行動であり、その行動に茶々を入れるのは、本当によろしくないのでは、と私はとても思っている。